2023年6月1日よりLINE公式アカウントの料金プランが改定されました。
既にご存知の方も多いかと思いますが、改めて変更内容とその影響について考察していきます。
1. 料金プラン変更内容
今回の料金プラン変更では、以下のように変更されます。
フリープラン★ | ライトプラン | スタンダードプラン | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
変更前 | 変更後 | 変更前 | 変更後 | 変更前 | 変更後 | |
月額料金 (固定) |
0円 | 0円 | 5,000円 | 5,000円 | 15,000円 | 15,000円 |
無料メッセージ (月間) |
1,000通 | 200通 | 15,000通 | 5,000通 | 45,000通 | 30,000通 |
追加メッセージ | 不可 | 不可 | 5円/通 | 不可 | ~3円/通 | ~3円/通 |
★改定後「コミュニケーションプラン」
詳細 https://www.linebiz.com/jp/news/20221031/
月額料金が0円、5,000円、15,000円の3種類である点は改定後も変わりありませんが、無料メッセージ数と追加メッセージ可不可が変更されます。
例えばライトプランをご利用の場合、月間5,000通までしかメッセージ配信ができないことになります。
さらに、これまでは無料メッセージ数を超える場合、追加メッセージの購入が可能でした(5円/通)が、これもできなくなります。
つまり、5,000通以上の配信をしたい場合はプランアップが必要です。
要点のみまとめますと、全プランを通じて1ヶ月に配信できるメッセージ通数が大幅に減少となります。
ちなみに下記のメッセージは上記のメッセージにカウントされません。(従来通り)
・LINEチャットの送受信
・応答メッセージ
・AI応答メッセージ
・あいさつメッセージ
・Messaging APIの「Reply API」
LINE社からのお知らせ(【重要】LINE公式アカウント 料金プラン改定及び日割り廃止のお知らせ)にも記載がありますが、LINE公式アカウントが目指すサービスは、メッセージの一斉配信などによる一方的なコミュニケーションではなく、ユーザーが「本当に欲しい情報」を届ける双方向のコミュニケーションサービスです。
今回の料金改定もそれを踏まえ、ターゲットを絞ったセグメント配信を推奨する意図があるのだと考えられます。
2. 変更によって想定される影響
この料金プラン変更によって、どのような影響が考えられるのか検討してみましょう。
パターンA
- ご利用プラン:フリープラン
- ターゲットリーチ★2:150人
- 配信回数:2回
- 配信通数 300通(❷×❸) ★2ターゲットリーチ 配信可能なユーザー数
料金プラン変更後、フリープラン(コミュニケーションプラン)の無料メッセージ数月間200通となるため、従来通りのメッセージ配信を送ることはできません。
追加メッセージの購入もできないため、配信回数を1回に減らすか、ライトプラン(月額5,000円)へのプランアップが必要となります。
パターンB
- ご利用プラン:ライトプラン
- ターゲットリーチ★2:1,500人
- 配信回数:4回
- 配信通数 6,000通(❷×❸) ★2ターゲットリーチ 配信可能なユーザー数
こちらも変更後のライトプラン無料メッセージ数(5,000通)を超過するため、配信回数を減らすか、スタンダードプラン(月額15,000円)へのプランアップが必要です。
ターゲットリーチ数にもよりますが、従来通りの配信方法ではコストが増大する可能性があります。
3. 対策案
今回の変更は要するに無料メッセージ数の減少です。
そのため友だち全員にメッセージを送る「一斉配信」だけでなく、「セグメント配信」を活用して、必要なユーザーだけに必要な情報をお届けするよう対策することが求められます。
セグメント配信の活用は、メッセージ数の削減だけでなく、ブロック数を減らし、ユーザーの行動率(来店・購入などのアクションにつながる率)の向上にも効果的です。
LINE公式アカウントの基本機能では、様々な方法でターゲットを絞り込んだ配信(セグメント配信)を行うことができます。
もっとも分かりやすい絞り込み方法は「属性で絞り込み」でしょう。
以下5つの属性により絞り込みが可能です。
- 友だち期間
- 性別
- 年齢
- OS
- 地域
条件を組み合わせればかなり細かい設定が可能になりますね!
例えば、性別:女性、年齢:25歳~39崔、地域:関東地方…など。
さらに高度な設定などもありますが、まずは属性で絞り込みを活用することがおススメです!
いかがでしたでしょうか?
今回は料金プラン変更のポイントとその影響、対策としてセグメント配信の活用についてまとめさせていただきました。
一斉配信のみで運用しているアカウントをお持ちの場合は、ぜひ自分のアカウントでどんなセグメント配信が可能か検討してみてください。
次回はセグメント配信のはじめかたをテーマにブログを書きたいと思いますので、気になる方は次回のブログもお読みください。