前回はLINE公式アカウントの料金改定についての解説記事をお届けしました。
#72【LINE公式アカウント】料金改定について 2023年6月からの変更点解説
無料メッセージが大幅に減少するという今回の変更に対し、セグメント配信を活用することをご提案させていただきました。
セグメント配信の活用は、各ユーザーに最適なメッセージを配信するということですので、単純なメッセージ数の削減効果だけではなく、ブロック数を減らし、ユーザーの行動率(来店・購入などのアクションにつながる率)を向上するためにも是非取り組んでいただきたい方法です。
とはいえ、業態によってはどのようなターゲットにどんな配信をすれば良いのか分からない…というお声をいただくこともあります。
そこで今回はセグメント配信をはじめて行う方向けに、一つの方法案をご提案したいと思います。
STEP1:まずは友だちを分析しよう
まず現状の友だちの属性を分析してみましょう。
どのようなセグメント分けを行っていくべきか検討する上で、避けては通れない部分です。
LINE Official Account Managerの分析画面から確認することができます。
こちらのアカウントでは、友だちの約85%が女性です。
女性の中でも約40%が40代以上。
メインターゲットがはっきりしました。
STEP2:セグメントグループを決めよう
上記のアカウントでは下記のようなグループを設定しました。
- 女性 40代以上
- 女性 20代~30代
- 男性 30代以上 2回
- その他
BとCはアカウントオーナーが今後強化したいグループです。
こちらのアカウントは埼玉県にある飲食店のアカウントなので、地域によるグループ分けは行っておりません。
ついつい細かくグループ分けしたくなってしまう方もいますが、あまり細かくしすぎては運用が複雑化するため、最初は3グループ前後が良いのではないかと思っています。
STEP3:配信内容を決めよう
各セグメントグループにどのような配信を行っていくかを検討しましょう。
ここが一番難しいところです。
各グループの友だちはどんな情報を欲しがっているか、仮説をたててトライ&エラーでやっていくの大変です。
そこで私のおすすめは、ズバリ直接聞いてしまうことです(*´▽`*)
LINEのリサーチ機能を使ってアンケートをとってみましょう。
あまり質問の内容が多いと、回答数が減ってしまう恐れがあるので質問内容は厳選しましょう。
ただし②で設定したセグメントグループへの配信に活かすことが目的なので、性別と年代を質問に入れることを忘れずに。(②の設定の際に地域による分類をしている場合は地域も入れます)
あとはお分かりですね?
リサーチ結果によって、配信計画を作成していけばいいだけです。
極端な話ですが、あるグループのQ3に対する回答結果が全て「クーポン情報」だけだったとしたら、そのグループへはクーポン以外の情報は送らなくて良い(クーポンがない限り配信しない)ということになります。
ユーザーは不要な情報に煩わされることがなくなり、ブロック率が減少されますし、メッセージ数の削減という当初の目的にも適います。
あくまで極端な例ですが。
また毎回全てのセグメントグループに違う内容を送らなくてはいけないわけではありません。
新商品がでたとして、全てのグループで一定数「新商品の情報」を求める方がいるのだとすれば、その時は一斉配信で全員にお届けしても問題ないでしょう。
時には肩の力を抜いて楽をするのも大切です( ̄▽ ̄)
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回はセグメント配信をはじめて行う方向けに、考え方の一つをご紹介させていただきました。
ご自身が運用するアカウント毎に最適な方法は異なると思いますが、もし行き詰まった際にはお試しください。
リサーチ機能の設定がうまくいかないとか、こんなことはできないの?なんて疑問・質問ございましたらお気軽にご連絡ください。
本記事が好評だったら、セグメント配信応用編も書いてみたいと思ってます。