LINE公式アカウントの運用をしていると、
「友だち登録数がなかなか増えない」
「登録されても、すぐにブロックされてしまう」
といった悩みに直面することは少なくありません。
こうした課題に対して、友だち追加のきっかけをつくりやすい施策の一つが抽選キャンペーンです。
また、抽選キャンペーンは単なる一時的な集客施策ではありません。
設計次第では、友だち獲得だけでなく、その後の関係づくりや販促にもつなげることができます。
本記事では、LINE公式アカウントで抽選キャンペーンを行うメリットや、標準機能でできること・できないこと、さらに拡張ツール「Poster」を活用した運用方法まで、実務目線で分かりやすく解説します。
なぜ「抽選キャンペーン」は友だち獲得に有効なのか?
友だち追加を促す施策として、「友だち追加で○円引き」や「友だち追加で特典プレゼント」といった固定特典もよく使われます。
もちろんそれらも有効ですが、抽選キャンペーンには固定特典とは異なる強みがあります。
参加の心理的ハードルが下げやすい
抽選キャンペーンは、「もしかしたら当たるかもしれない」という期待感を生み出しやすい施策です。
全員配布の特典と違い、参加そのもにワクワク感があるため、ユーザーの行動を後押ししやすくなります。
「無料で参加できるなら、とりあえず登録してみよう」
この心理を引き出しやすい点は、友だち追加施策として大きな魅力です。
既存の接点を活かして友だちを集めやすい
抽選キャンペーンは、すでに自社と何らかの接点があるユーザーに対して、特に効果を発揮しやすい施策です。
例えば、以下のような接点があれば特に相性が良いでしょう。
- 店内やレジ横・テーブルなどにご案内POPの設置ができる
- 自社のウェブサイトやLPをもっている
- InstagramやXなどのSNSで一定のフォロワーがいる
こうした既存接点を活用できるため、LINE広告などの追加施策を行わなくても、比較的低コストで友だち獲得につながるケースがあります。
また、自社に興味関心のあるユーザーが登録しやすいため、質の高い友だちを集めやすいこともメリットです。
後日抽選ならブロック抑止効果も狙える
抽選には、その場で当たり・はずれの分かる「即時抽選」と、応募後に後日結果発表をする「後日抽選」があります。
なかでも後日抽選には、友だち追加後すぐのブロックを抑えやすいという特徴があります。
ユーザーが「結果が出るまではブロックせずに待っておこう」と考えやすいためです。
さらに、この結果待ちの期間中に、自社商品やサービス、ブランドのこだわり、役立つ情報などを適度に発信することで、単なる懸賞目的のユーザーとの接点を深めることができます。
つまり、抽選キャンペーンは友だちを集めるだけでなく、その後の関係づくりの入口にもなり得る施策なのです。
LINE公式アカウントの標準機能でできる抽選とは?
LINE公式アカウントには、標準機能としてクーポン機能が用意されています。
この機能を使えば、追加費用なしで抽選キャンペーンを実施することができます。
管理画面上で当選確率(1~99%)や当選者数の上限を設定できるため、手軽に始めやすいことも特徴です。
ただし、この機能はその場で当たり・はずれを判定する形式です。
応募期間終了後にまとめて抽選する「後日抽選」とは運用の考え方が異なります。
標準機能のメリット
最大のメリットは、やはり手軽さです。
設定がシンプルで、短時間で実施できるため、すぐに企画を始めたい場合に向いています。
例えば、以下のような企画とは相性が良いでしょう。
- 来店時にその場で使える割引クーポン
- 飲食店のトッピング無料
- 店頭で引き換えるノベルティ配布
このように、「その場で当たって、その場で使う」前提の施策には、十分に実用的です。
標準機能で直面しやすい3つの課題
一方で、企画内容によっては標準機能だけでは対応しづらい場面もあります。
郵送や個別連絡が必要な賞品には向いていない
標準機能の抽選クーポンは、店頭で当選画面を提示し、その場で利用する運用を前提としています。
そのため、以下のような賞品には不向きです。
- 後日発送が必要なプレゼント
- 個別案内が必要な体験型特典
こうした賞品の場合、当選者に個別で連絡を取り、氏名や住所などを確認する必要があり、運用が煩雑になりがちです。
業種や商材によっては企画がマッチしない
単価の高いサービスや検討期間の長い商材では、少額クーポンや軽いノベルティが動機になりにくいケースがあります。
また、「その場で使える特典」が作りにくい業種では、標準機能の抽選クーポンはそもそも設計しづらいこともあります。
顧客データを十分に活用しにくい
標準機能では、参加人数や当選数といった結果は把握できますが、
「誰が応募したのか」
「その人はどの地域の人か」
「何に興味があるのか」
といった情報までは取得できません。
そのため、せっかく友だちが増えても、その後のセグメント配信や販促につなげにくいという課題があります。
マーケティングの観点では、この点は大きな制約になります。
より戦略的に実施するならPoster活用も選択肢に
標準機能だけでは対応しにくい抽選キャンペーンを、より戦略的に運用したい場合に有効なのが、LINE公式アカウントの拡張ツール「Poster」の活用です。
友だち特典にデジタルギフトを贈る事例を紹介していますので、こちらもチェックしてみてください。
#104 LINE公式アカウントで来店不要な「デジタルギフト」を特典として友だちを集める方法
アンケート機能を「応募フォーム」として活用するメリット
Posterでは、アンケート機能を使って応募フォームを作成することができます。
氏名や連絡先だけではなく、年齢・居住地・利用頻度・興味のあるカテゴリーなど、自社が知りたい情報を項目として自由に設定することができます。
これにより、抽選キャンペーンを単なる応募受付で終わらせず、今後の販促に活かせる顧客データの取得機会に変えることができます。
例えば、スポーツ観戦チケットの抽選キャンペーンであれば、応募時に「応援している選手」や「興味のあるグッズカテゴリー」を取得しておくことで、次回以降のメッセージ配信内容を最適化しやすくなります。
LINEで完結するため離脱を抑えやすい
外部の応募フォームに遷移させると、途中で入力をやめてしまうユーザーは少なくありません。
一方で、LINEトーク画面内で自然に回答できる導線を設計できれば、応募完了率向上が期待できます。
ユーザーの負担を極力軽減することは、応募数の増加にもつながりやすいポイントです。
後日抽選との相性が良い
Posterを活用すれば、後日抽選型の企画も進めやすくなります。
応募期間終了後に当選者を選定し、その後、当選者のみに個別で通知を送るといった運用がしやすくなるためです。
また、賞品の受け渡し方法が店頭受取でも郵送でも、ご案内の導線を設計しやすくなるため、標準機能だけでは実現が難しい企画にも対応しやすくなります。
取得したデータを次回の配信に活かせる
Posterの大きなメリットは、応募時に取得した情報を、その後の運用に活かしやすい点にあります。
例えば、
- 関東在住者だけに都内で実施するイベント情報を配信する
- よく利用する店舗毎に配信メッセージ内容を変える
- 興味のあるカテゴリーごとに商品情報を送り分ける
その結果、不要な配信を減らしやすくなり、反応率の向上やブロック率の抑制につながります。
抽選キャンペーンを、一時的な集客策だけではなく、今後の運用基盤づくりとして活かせることが大きな強みです。
【実践編】「後日抽選」の進め方(例)
後日抽選を行う場合は、応募者データを元に公平に当選者を決める必要があります。
その際は担当者の主観で選ぶのではなく、ランダム抽出で決定することが基本です。
恐らく一番シンプルな方法は、Posterから応募者データをCSVで出力し、Excelなどの表計算ソフトで抽選する方法です。
基本的な流れ
1. 応募期間終了後、応募者データをCSVでダウンロードする
2. Excelで応募者一覧を開く
3. 新しい列を作成し=RAND()を入力
4. その数式を全応募者にコピーする
5. 生成されたランダムな数値を基準に並び替える(昇順または降順は自由)
6. 上から順に当選者数分を当選者とする
この方法であれば、公平性を担保しやすく、短時間で抽選を完了できます。
キャンペーン実施前に確認したいポイント
抽選キャンペーンは集客効果が期待できる一方で、トラブル防止のためにも事前に確認しておきたいポイントがあります。
景品表示法(景表法)の確認
賞品の内容や応募条件によっては、景品表示法のルールを確認する必要があります。
特に、商品購入を応募条件とするキャンペーンかどうかで考え方が変わる場合があります。
高額な賞品を設定する場合はもちろん、応募条件や特典内容が分かりにくい場合も注意が必要です。
実施前には、少なくとも以下の点を明記しておくと安心です。
- 応募条件
- 応募期間
- 当選者数
- 当選発表の方法
- 賞品の受け渡し方法
個人情報の適切な取り扱い
Posterのアンケート等で取得した氏名や住所などは重要な個人情報となります。アンケート画面や自社のプライバシーポリシー内に「取得した情報は本キャンペーンの抽選・発送、および当社からのご案内にのみ使用する」といった利用目的を明記し、厳重に管理(不要になったデータは速やかに削除するなど)する体制を整えましょう。
ルールを事前に明確にする
キャンペーンは、ユーザーにとって分かりやすいことが重要です。
応募してから「思っていた内容と違った」と感じさせてしまうと、信頼を損ねてしまう原因となります。
応募条件や当選発表の方法は、できるだけ事前に簡潔にまとめておきましょう。
特に後日抽選の場合は、「いつ、どのように結果が届くのか」を明確にしておくことが大切です。
抽選キャンペーンを成功に導く「告知」と「事後フォロー」
キャンペーンの仕組みづくりと同じくらい重要なのが、前後の動きです。
告知の工夫:どこでキャンペーンを知ってもらうか
いくら魅力的な抽選企画を用意しても、知られなければ参加者は増えません。店舗ビジネスであれば、各テーブル、レジ横、トイレの個室などに「LINE追加で○○が当たる!」というQRコード付きのPOPを必ず設置しましょう。チラシやDM、自社サイトへのバナー掲載など、あらゆる接点を活用して告知を最大化することが成功の鍵です。
事後フォロー:はずれたユーザーへのケアがリピートを生む
後日抽選の場合、当選者への連絡はもちろんですが、実は「はずれてしまったユーザーへのフォロー」が非常に重要です。
なぜならば、ほとんどの場合当選者よりもはずれたユーザーの方が圧倒的に多数になるからです。
「残念ながら今回は落選となってしまいましたが、ご参加いただいたお礼として、店舗で使える○○円引きクーポンをプレゼントします!」といったフォローメッセージ(参加賞)を送ることで、ユーザーの落胆を喜びに変え、実際の来店や購買へとつなげることが可能になります。
まとめ-抽選キャンペーンは「顧客資産」をつくるための投資-
LINE公式アカウントでの抽選キャンペーンは、単にプレゼントを配って終わる一時的なお祭りではなく、「自社に興味を持つ良質な友だちを増やし、今後のマーケティングに活かせる顧客データ(資産)を構築するための投資」です。
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