LINE公式アカウントの運用でまず問題になるのは「友だちをどう集めるか?」だと思います。
さらにどうせなら友だち登録と同時にアンケートを取得してセグメント配信に役立てたい…という方も多いはず。
今回は飲食店における友だち集めと、アンケート取得方法について事例をご紹介します。
1.ご紹介する飲食店について
今回ご紹介するアカウントについて、基本情報をお伝えします。
業種:飲食店(韓国料理専門店)
立地:イオンモール内のフードコート
友だち数:1,685人(ターゲットリーチ)
2022年10月にオープンしたお店です。
オープン当初はLINE広告を使用して1,000人近くの友だちを一気に増やしていただきましたが、その後は中々友だち数が増えず、月間の友だち数が純減(新規追加数よりもブロック数が多い)こともありました。
そんな中、取組方法に変化を加えたところ2023年7月は+100人以上となりました!
2.従来の友だち集め
まず多くのアカウントで実施していただいていることと思いますが、友だち登録特典(クーポン)をご用意しています。
この特典はオープンから現在まで一貫して設定いただいてます。
「友だち登録」というアクションに対するメリットがないと、ユーザーを動かすことはできません。
ですのでクーポン登録は必須と言ってもよいのではないでしょうか。
では、この特典(クーポン)という情報を来店してくれたお客様にどのように伝えていくか。
当初、このお店ではレジ受付でスタッフのご案内とそれを助けるツールを用意していました。
レジ受付時にスタッフがご案内する際に使用するカウンターツール(左)と
テイクアウトなどのお客様に同梱するチラシ(右)です。
3.取組の問題点
従来の取組では2つの問題点がありました。
一つは、レジ受付時にご案内すると、お客様が面倒に感じてしまう点です。
飲食店のレジで長時間の接客というのはお客様も想定していませんし、忙しい時間帯では後列のお客様を待たせてしまうというデメリットもあります。
二つ目は、スタッフの負担が大きい点です。
どんなにLINE友だちを増やす意義をスタッフに落とし込んでも、やっぱりスタッフは嫌がります。
誰が一番友だち獲得できたか計測してコンテストを行う企画もあったのですが、店頭オペレーションを複雑化することは得策とは言えません。
上記の理由から中々成果があがらず、結果として友だち数が純減する期間がしばらく続きました。
4.意外(?)な落とし穴
そこで、思い切ってレジでのご案内をやめてQRコードのポスターを設置しました。
ポスターも不要な情報は一切排除したシンプルなデザインとなっています。
設置場所も工夫しました。
スタッフの目が届きにくい店の隅に置いたのです。
幸いフードコートなので来場者は多いのですが、レジに置いてあるQRコードではスタッフの目が気になって中々登録しに来てくれません。
なので隅っこに配置した分けです。
これだけで月間100人前後の方が勝手に友だち登録してくれました!
言われてみれば分かるような理由なのですが、「これだけでいいのか…」となんとなく納得行かない気もしますね( ´艸`
5.アンケート取得方法
最後に補足です。
せっかくクーポンを発行して友だち登録してもらうなら、同時にアンケートをとってセグメント配信に活用したい、という方も多いと思います。
このお店でもアンケートへの回答をクーポン取得の条件にしています。
まずはアンケート取得方法をご説明します。
①友だち登録後の応答メッセージ(自動配信)
リッチメニューでアンケートがでてきます。
②1問目回答後
リッチメニューが自動で変わり2問目が表示されます。
③2問目回答後
リッチメニューが3問目に切り替わります。
④クーポンGET
リッチメニューはデフォルトメニューに変わります。
リッチメニューにアンケートの質問が表示される点が工夫している所です。
ユーザーからすると、1タップで回答できて、リッチメニューが切り替わることで視覚的に動きがあるので飽きずらいのかな、と思います。
回答率は80%以上なので大変有効な方法です。
アンケートの項目数はあまり多いと離脱者が増えてきますので5問以下が良いと考えています。
セグメント配信に利用できそうな内容だけに限定して設定しましょう。
過去のブログでもご紹介しましたが、LINE社自体がセグメント配信を推奨しているような気配がありますので、ぜひアンケートを上手く使ってセグメント配信を活用してください。
#73【LINE公式アカウント料金改定対策】はじめてみよう!セグメント配信
今回は飲食店での友だち集めとアンケート取得方法についてご紹介しました。
同じ飲食店であってもお店の作りや集客数によって変化があるかもしれませんが、ぜひ参考にしてみてください。