紙のポイントカードはもう古い?
管理の手間とコストを削減し、顧客満足度を高めるアイデアをご紹介します。
「500円のお買い上げで1スタンプGET」「10スタンプを貯めると500円引き」…
紙のポイントカードは多くのお店で使われてきました。
しかし、お客様がカードを忘れたり紛失したり、お店側も集計や管理に手間がかかるなど、実際の運用には課題が多いのも事実です。
そうした課題を解決できる手段として注目されるのが、LINE公式アカウントと連携して使えるPosterのポイント機能です。
LINEという誰もが使うプラットフォームを活用し、来店・購入・紹介といった複数のアクションに対してデジタルポイントを付与できる仕組みは、従来の紙カードを超える可能性を秘めています。
注意点:計画的な設計が不可欠

ポイントプラグラムは一度はじめると簡単にはやめることができません。
ポイント自体が「お店が発行する独自通貨」のような存在だからです。
お客様にとっては「貯めたポイント=将来の特典への期待」ですから、「やっぱりやめます」では信頼を損なうリスクがあります。
そのため導入にあたっては長期的に継続できるルールや還元率を事前に設計することが非常に重要です。
本記事では、この前提を踏まえてPosterポイント機能の特徴や活用法をご紹介します。
ポイントプログラムを導入する意義
1. リピーターの育成
新規顧客を獲得するコストは、既存顧客を維持するコストの5倍かかるともいわれています。
ポイントを貯める仕組みを提供することで「せっかくなら次もこのお店にしよう」と思ってもらえる導線を作り、リピート率を高めることができます。
2. 顧客ロイヤリティの強化
単なる値引きではなく「ポイントを貯める楽しさ」を演出することで、お客様がブランドや店舗に愛着を持つようになります。
長期的に利用してもらえる関係を築くことができるのです。
3. 顧客データの蓄積と活用

デジタル化されたポイントプログラムでは、誰がどれくらい利用しているかが可視化されます。
例えば「今月1回も来店していない顧客」「200ポイント以上保有している優良顧客」といったセグメントを作成でき、販促施策に直結させられるのが大きな強みです。
このように、ポイントプログラムは単なる「販促のおまけ」ではなく、顧客との関係を継続的に深めるためのマーケティング基盤と位置付けることができます。
Posterポイント機能の概要
Posterのポイント機能は、LINE公式アカウント上でデジタルポイントプログラムを運用できる仕組みです。
お客様はLINE上で自分の保有ポイントを確認することができ、運用側は効率的にポイントの付与・管理・交換を行うことができます。
基本的な仕組み
ポイント付与

来店時(購入時)にQRコードをスキャン、毎日できるルーレットなどのミニゲーム、友だち紹介など、さまざまなアクションをきっかけにポイントを付与することができます。
ミニゲームについて詳細はこちらの記事をご参考ください!
https://ab-assist.co.jp/blog/online-garapon/
ポイント蓄積

お客様はLINE上で「保有ポイント」の確認が可能。
紙カードのように忘れたり紛失したりする心配がありません。
ポイント利用
貯まったポイントはPosterの管理画面で作成した「ポイント交換特典」に交換することができます。
ポイントを消費してクーポンを購入してもらい、そのクーポンをご提示いただくことで割引や特典を受けられるようなイメージです。
管理者側のメリット
- 紙カードのように印刷・配布・回収の手間とコストが不要
- ポイント残高や交換履歴を自動集計でき、運営コストが削減できる
- 保有ポイント数によるセグメント配信が可能(例:200P以上保有の顧客に限定クーポンを送る)
セグメントの活用方法についてはこちらの記事もご確認ください。
【LINEセグメント】”メッセージだけ”はもう古い?LINEを進化させる「セグメント」の力
Posterのポイント機能は、単なる「スタンプカードのデジタル版」にとどまらず、販促施策と顧客管理を一体化できるツールとして活用できます。
Posterポイント機能でポイントを付与できるシーン
Posterではさまざまなシーンでお客様にポイントを付与することができます。
施策設計を行いやすいよう、代表的な4つのシーンを紹介します。
1. QRコードをスキャン

店舗やイベントでお客様にQRコードをスキャンしてもらうことでポイントを付与することができます。
来店ポイントと購入ポイント、付与ポイント数に応じて複数のQRコードを用意すれば、施策に応じた柔軟な運用も実現できます。
ポイントの付与と同時に、「来店記録」「リッチメニューの変更」などのアクションを設定することも可能です。
2. スタンプラリー

期間限定キャンペーンやイベントで複数のチェックポイントを設定し、スタンプラリーイベントを実施することができます。
条件達成(〇個スタンプを獲得)時に設定したポイントを付与することができます。
3. ミニゲーム
LINEで参加できるミニゲームを通じてポイントを付与。
1日1回参加できるミニゲームを用意することで定期的に自社(自店)のLINEアカウントにアクセスしてもらうきっかけとなります。
ゲームは、「ガラポン」「スロットゲーム」「ルーレット」の3種類です。(2025年9月時点)
4. 友だち紹介

紹介した方、紹介された方それぞれにポイントを付与。
新規見込み顧客の獲得と既存顧客のリテンションを同時に実現することができます。
活用事例
Posterのポイント機能は、QRコードスキャンやミニゲーム、友だち紹介、スタンプラリーなど複数の施策を組み合わせることで、顧客のリピートや購入単価向上に効果を発揮します。ここでは、飲食店を例にした具体的な運用イメージを紹介します。
ある飲食店では、購入額1,000円毎に10Pを付与しています。
レジには、「10P付与用」「20P付与用」…「100P付与用」と10種のQRコードを設置し、スタッフが会計金額に応じて提示します。
当初は「10P付与用」のQRコードだけしか用意しておらず、付与ポイントに応じて複数回スキャンすることで対応していたのですが、スキャン回数のミスが多発したことで10種類のご用意に変更となりました。
この方法により、購入金額に応じた柔軟なポイント付与が可能になり、自然に来店ごとの単価向上につながっています。
またリッチメニューから毎日参加できる抽選型のミニゲームも提供されています。
ミニゲームは、当選すると10P、はずれても2Pが付与され、当選確率は1日10人程度に設定されています。
お客様はポイントを獲得する楽しさを体験でき、日常的にLINEを不落きっかけにもなっています。
さらに、リッチメニューからは保有ポイント数やポイント交換可能な特典一覧にもアクセスでき、特典は割引やトッピング無料など、来店後すぐに利用できる内容になっています。「ポイントを貯めて使える」という価値を常に実感することができます。
友だち紹介機能はリッチメニューから利用することができ、紹介者・被紹介者の双方に50Pが付与されます。この仕組みにより、既存顧客からの自然な新規獲得と、既存顧客のリテンション強化が同時に実現されています。
今後の構想として、近隣の店舗と協力して複数店舗を巡るスタンプラリーを企画しており、地域回遊率の向上や複数店舗での購入促進、顧客体験の幅を広げる施策として期待されます。
このように、QRコードのスキャンによるポイント付与を軸に、ミニゲーム・友だち紹介・スタプラリーを組み合わせることで、来店促進・購入単価向上・新規見込顧客獲得という三つを同時に実現することも可能です。
なお、Posterではスキャンミスや不正利用への対策も可能です。位置情報の設定や、ポイント再取得までの時間設定を行うことで、同一人物による複数回の不正スキャンや誤操作を防ぐことができます。ポイントは貨幣に近い性質を持つため、はじめて導入する際は特に、計画的に運用ルールを設定し、スタッフ教育や運用フローの確認を行うことが重要です。
まとめ
Posterのポイント機能を活用すれば、QRコードのスキャンやミニゲーム、友だち紹介、スタンプラリーなど複数の施策を組み合わせながら、来店促進・購入単価向上・新規見込顧客獲得を同時に実現できます。
紙カードのような管理の手間とコストを削減しつつ、LINE公式アカウントという身近なツールを通じて顧客体験を大きく向上させられることが特徴です。
自社のLINEでポイントプログラム導入や具体的な運用方法について相談したい場合は、ぜひ株式会社assistにお問い合わせください。
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